- 広告数を減らすために新しいレイアウトを導入しました。
- この新レイアウトでFANDOMの広告の30%が削減されました。
- この改良によってページのデザインと読み込み速度が改善されました。
- 注目動画とデザイン変更で広告を減らすことに成功しました。
- 注目動画はページのテーマに沿った、関連性の高い内容を扱います。
- 注目動画は記事ページのトップ付近に表示されます。 (例: Alec Ryder, Newt Scamander)
- 注目動画はモバイル版サイトにも表示されます。
- 広告を兼ねた注目動画によって広告の数を削減します。
- 注目動画は自動再生(音声はデフォルトではミュート)され、ページをスクロールすると最小化されます。ビデオの設定で自動再生を2週間オフにすることができます。
- 新バージョンのページおよび記事のヘッダーを複数のコミュニティでテストしました。
- それぞれのニーズに応じ、ヘッダーのデザインはログイン版とログアウト版で少し異なります。
- 最終版は6月13日にすべてのFANDOM wikiでリリースされました。7月27日にはディスカッションの新デザインも導入されました。
- 現代的な右カラム・モジュールをリリースしました。他のモジュールも近日中に現代化される予定です。
- ページ底部のファン・フィードがアップデートされ、Wikiページ、コミュニティのディスカッション、注目記事、注目動画、Wikiスポットライトが表示されるようになりました。
Fandomではこの2ヶ月間、サイトの向上を目指した今後の取り組みを一部公開し、2017年の展望についてご説明してきました。将来的な計画については、先月投稿した広告に関するブログシリーズでも具体的に説明させていただいています。Wikiにおけるユーザー体験の改善は2017年前半の大きな課題ではありますが、「じゃあ、実際にどうやるの?」と皆さま気にされていることでしょう。そこで今回はまだ企画段階の本プロジェクトを公表し、皆さまのフィードバックをぜひお聞かせ願いたいと思います。
誰にとっても最良な体験を実現するために[]
私たちの目標は最新のデジタル体験を実現することです。適切なタイミングで適切なコンテンツを提供し、簡単な画面操作ができる優れた体験を、2大顧客であるユーザーと広告主にお届けすることを目指しています。
- ユーザーと読者:私たちはそもそも、ユーザーへのサービス提供を目的にサイトを運営しています。コンテンツと非コンテンツの情報のバランスは対等ではなく、コンテンツこそ常に第一優先であるべきです。
- 広告主:Wikiを安定して継続しつつ、サイト全般の性能や機能の改善を担保するためにも、広告主に明確な価値を提供する必要があります。ページのデザインが2010年以降あまり変更されていないにも関わらず(また多くの低品質な広告商品が導入されたこともあり)、広告主の期待値は確実に変わりつつあります。すっきりした現代的なデザインのページに広告を載せたいと願う広告主が増えている中で、デザインは特に大きな課題となっています。
ここで特筆すべきポイントは、雑然としたページを整理し、真の主役であるコンテンツを読みやすくしたいというユーザーや読者の願いは、広告主の希望とかなり一致しているという点です。事実、今回のプロジェクトでもこのポイントを中心に考え、広告主への価値と優れたユーザー体験の2つを正しいバランスで実現すべく、皆さまと共に最適な方法を模索していきたいと思っています。
ステップ1:動画[]
ここまでで述べた課題の達成、つまり「Wiki体験の現代化」のためにはいくつかの改革が必要です。例えば動画コンテンツ、広告の正しい構成、より簡単なメニュー機能、ページの性能、ブランドロゴなどのビジュアル・アイデンティティ、レイアウト、コンテンツの探しやすさなどが挙げられます。
そして今回、私たちの取り組みの第一歩として動画から着手することになりました。そもそも2020年までにインターネットトラフィックの80%は動画から来ることが予想されています。今年にいたってはオンライン動画広告への投資は31%増加すると見込まれており、コンテンツと広告の視点両方から見ても、業界全体が動画に集中している傾向が明らかであり、またその傾向は急速に高まりつつあります。
これまで動画はwikiにおいてあまり使用されていませんでしたが、このようなコンテンツを求めるユーザーの数は増えてきています。もちろんFandomが動画配信会社に転向しようというわけではなく、ユーザーと広告主の期待に応えることを目的に、ページに掲載するコンテンツを多様化するためです。
ただ状況に反応し、単純に業界トレンドに追従しようというわけではありません。コミュニティを良くして行きたいと願うFandomにとって、今回の「Wikiの現代化」プロジェクトはまさに千載一遇のチャンスと言えるのです。
- 動画に高い広告価値を設定することにより、煩雑な広告体験の整理と改善を行います。ページに掲載する合計広告数も最低限に抑える効果も望めます。
- またこうすることにより、ページの性能も改善できます。広告において、この点は常に大きな懸念として取り上げられてきました。
- 社内の動画制作チームが関連性の高い動画を作成します。独自に作成した動画は、様々なコンテンツチャネルでの配置と展開が可能になります。
- 多くの読者にとって動画は迅速に消費でき、ページに入りやすい手段であるため、コンテンツを発見する新たな方法となります。
まとめると、動画を扱うことによって…(1)広告で埋め尽くされたWikiページの見た目を整理し、代わりに関連性の高い動画を配置して高品質な広告を保証する。(2)ユーザーが求めているコンテンツ形態を新たに導入することができます。上記の目標を達成したのち、ページのその他要素を拡充することができるようになります。
初期段階の動画テストについて[]
現在ハリー・ポッターWiki(英語版)の一部ページ:呪文一覧、 ホグワーツ魔法魔術学校、およびニュート・スキャマンダーにて現代化された動画体験のテストを行っています。もちろんどれも最終形ではなく、あくまでも現時点までのテスト結果を反映した動画となります。今後も様々な手法を使ってテストを行い、あらゆる動画サイズやページ上の配置も試していきます。これらのテストは利用データ、皆さまからのフィードバック、およびライブでのユーザーテスト結果を基に繰り返し実施されます。
動画コンテンツがあらゆるコミュニティに有益とは限らないため、全ページ、または全Wikiにおいて上記ハリー・ポッターの例のような動画が配置されるわけではありません。ただしサイト内の様々なエリアにて関連動画のテストを行う予定です。サイト全体の現代化は、広告付きの動画を載せる合計ページ数によって達成できると考えており、今回のテストを通してそれを実証しようとしています。
また今回のテストをさらに多くのwikiで展開していく中で、ご自身のwikiも参加の対象にされたい場合はFandomスタッフまでお知らせください。リクエストを検討の上、返答させていただきます。テストに参加されるwikiは最終的に動画自体がFandomスタッフによって制作されるとしても、コンテンツがwikiページにとって最適かつふさわしいものであることを保証するために、ユーザー自身に承認していただきたいと考えています。
情報の公開[]
今後、本プロジェクトの詳細を公開していくボードをこちらのコミュニティセントラルにて作成する予定です。担当者、目的、またはコミュニティの今後の関与についてもそちらにアップしていきます。
今回のプロジェクトはFandomのwikiページをより現代化し、優れた体験を実現するためのものです。その現代化の重要な一歩目として動画の取り組みを開始し、動画を今後どうページ上で展開していくか、その最善方法を決定するにあたり皆さまの貴重なフィードバックが必要となります。
本プロジェクトに皆さまの意見が確実に反映されるよう、フィードバックの取り込みに関しても改善を目指しています。今回はプロダクトを完成させてから意見を集めるのではなく、開発ステップを1つずつ進むごとに評価する方法を取ります。そのため、最終形態に皆さまやテスト対象wikiの希望をできるだけ盛り込む機会を多く作っていく予定です。フィードバックの反映の仕方や、取り入れた場合、あるいは取り入れなかった場合の理由なども、事例ごとに今後語っていきます。つまり、意思決定プロセスにおいてより広い窓口を実現したいというのがFandomの願いなのです。
今回は以上となりますが、「Wikiの現代化」プロジェクトについてご質問やご意見などありましたら、ぜひお知らせください!
- 本ブログ記事は英語版のIntro to Wiki Modernizationを翻訳したものです。