この半年間、FANDOMはネットワークのHTTPS化に向けた取り組みを着実に進めてまいりました。
HTTPSとは、データをプレーンテキストでやり取りする通常のHTTPとは異なり、ウェブページを訪問した際にデータを暗号化して送受信するプロトコルのことです。FANDOMでは以前から皆様のログイン情報やパスワードといった個人データの送受信を暗号化して行っていますが、近年ではウェブサイトの全要素をHTTPSで送受信するのがウェブの標準になりつつあります。それが今回、私達がサイト全体のHTTPS化に取り組むことになった理由です。
これまでの進捗[]
数ヶ月前、私達は単一のサブドメインのWiki(例えば community.wikia.com など。ru.community.wikia.com のように言語の識別子が入っているものはこれに含まれません)でログインユーザーがHTTPS通信を行える設定を完了しました。最初は選択式でしたが、大きなバグが見つからなかったため、現在ではHTTPSがデフォルトになっています。
それ以来、私達はログインしていないユーザーでも単一のサブドメインWikiでHTTPS通信が使用できるよう、設定に取り組んでいます。既に作業は終わりに近づいており、まもなくネットワークに反映させる予定です。
作業の最終段階に取り組むのと同時に、私達はHTTPS化の次なるステージ、すなわち全言語版Wikiへの反映に向けた計画を皆様にご説明したいと思います。
各言語版WikiのURL移動[]
HTTPS化に向け、各言語版コミュニティのURLを微調整する必要が生じました。SSL証明書(サイトがHTTPS通信を利用可能なことを証明するメカニズム)が単一のサブドメインしかカバーしておらず、現在私達が各言語版で使っている ja.community.~ のようなURL構造が利用できないためです。現在の構造を維持しようと思うと何万という証明書を購入する必要があり、現実的とは言えません。
そのため、私たちは言語の識別子をサブドメインの冒頭から末尾に移動させることにしました。
例:
- ru.community.wikia.com → community.wikia.com/ru
- es.drama.wikia.com → drama.wikia.com/es
- fr.onepiece.wikia.com → onepiece.wikia.com/fr
つまりドメイン自体は変更されず、言語の識別子の位置だけ変わることになります。
英語版(en)のWikiにはデフォルトでは /en のパスがつかず、もし /en をつけてURLを入力した場合はリダイレクトされます。
現時点では、正確な変更予定日を申し上げることはできません。しかしこれから先の数週間、一部のWikiで新しいURL構造がテスト導入されるのを皆さんがご覧になる可能性があるので、今この場でアナウンスすることにしました。テストが完了したら、新しいURL構造でWikiを制作し、その後既存のURLを移行していく予定です。現時点で、この作業は初秋に行うことを予定しています。
Q&A[]
- 古いURLも使えますか? もちろんです。古いドメイン構造のURLを入力もしくはクリックすると、現在のURLにリダイレクトされます。
- SEOにはどのような影響がありますか? FADOMに新しく加わった数名のSEOエンジニアが今回の件でもたらされる影響を分析してくれました。検索エンジンに反映されるまでの1、2週間はSEOの低下もありえますが、最終的な影響は軽微で済むと予想されています。またGoogleが提供している情報によると、新しいURL構造の方がクローラーに引っかかりやすく、検索エンジンの結果は長期的に見ればコミュニティにとって好ましいものになると思われます。
- 言語間リンクはどうなりますか? 古いURLを入力したときと同様に、言語間リンクも新しいURLへスムーズにリダイレクトされます。将来的には、技術的な観点から言語間リンクの構文を変更することになるかもしれませんが、その時はボットを使って移行作業をすることになります。
- URLのパスの他の部分は変更されますか? 言語の識別子が入る以外に、URLパスに新しい変更点はありません。 /wiki や /d が含まれるURLも今までどおり使用することができます。
- この記事は英語版のHTTPS Next Steps: URL Changes for International Wikisを翻訳したものです。