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カテゴリはWikiを組織化するうえで極めて基本的かつシンプルなツールです。しかし同時に、カテゴリによって生じたいくつかの問題が、コミュニティのコンテンツを検索結果の上位に位置づける妨げになっています。

今回は、従来と同じ見た目と利便性、パーソナライズ機能は維持しながら、SEO問題にも対処すべく先日リリースしたシンプルな新カテゴリ・デザインを皆様にご紹介します。

これまでの簡単な経緯[]

カテゴリはMediaWikiの基本的な要素であり、ソフトウェアが始まってから現在に至るまで存在し続けている機能です。数年前、私たちはカテゴリ・エキシビジョンを含む新しい表示オプションを開発しました。これはカテゴリの内容をギャラリー風のビジュアルで表示する機能で、コミュニティごとにオンオフを設定できます。

サイトの読者にとって、カテゴリの視覚的なブラウジングは非常に有益な機能です。また、本機能はカテゴリをリスト・モードで見るかフル=ギャラリー・モードで見るか個人で設定でき、さらに表示順もアルファベット順と閲覧回数順のいずれかを選べます。

カテゴリが引き起こす問題点[]

Googleは検索結果のランク付けをするためにページをスキャンしています。ランク付けの基準は常に進化しており、カテゴリページは以下に挙げる3つの側面で近年の基準に合致していません。

  1. ページ化:大きなカテゴリになると、各ページに200記事分のリンクもしくは画像が並んでいるだけで、それが第2、3、あるいは4ページ目へと延々と続いています。読者は「前の200件」もしくは「次の200件」をクリックして前後のページを移動しますが、構造が複雑で逐次的ではないため、Googleのクローラーを混乱させます。
  2. エキシビジョン・フィルター:エキシビジョン・モードでは、アルファベット順もしくは閲覧順の表示を選択した際に、カテゴリのURLに小さなパラメータが追加されます。Googleはこれらを別々のページとしてカウントし、結果的に重複したコンテンツと判断されてしまいます。
  3. サブカテゴリの表示:サブカテゴリは伝統的にカテゴリページ内の専用のセクションに表示されます。しかしサブカテゴリのページ化がSEOにおいて最悪の問題点となっています。

残念なことにGoogleはこれらの理由からカテゴリページを“低クオリティ”と評価しています。このままではあらゆるコミュニティのSEOが下がってしまうため、カテゴリが今までどおりの機能性を保ちながらSEO問題にも対処できるよう、いくつかの変更を加える必要が生じました。

カテゴリページの新デザイン[]

私たちは問題を把握し、解決策を見出しました。私たちはログイン・ユーザー向けに従来のリスト式表示とカテゴリ・エキシビジョンの選択肢を残しつつ、ログアウトしているユーザーにデフォルトで表示されるダイナミック・カテゴリを導入しました。

アップデート後のカテゴリの表示例は以下の通りです:

Dynamic Galleries mock

ダイナミック・カテゴリは従来と同じ外見と機能を維持しつつ、問題のある部分には修正を加えています。主な改善点は以下の通りです:

  • アドミンと編集者にとっての利便性を維持するためリスト形式で表示すると同時に、皆が探しているコンテンツを分かりやすくするため「人気のページ」をトップにビジュアル式で表示します。
  • Googleのスキャンを回避するため、エキシビジョン・フィルターはログアウト状態のページから除外しました。ログインしているユーザーはカテゴリの表示形式を3つの中から選択可能です。
  • Googleの混乱を避けるため、ページ間移動は「次のページ」「前のページ」のボタンで表示します。
  • サブカテゴリは独自のセクションではなく、他の記事と一緒に表示します。従来の機能を維持するためオプションを模索しましたが、SEOのパフォーマンスにとってより良い解決策は見つかりませんでした。

ログインしているユーザーは、アカウント設定からカテゴリの3つの表示形式のうちどれかを選択できます。

私たちは今後も、利便性とSEOの両観点からカテゴリを注視し、改善できるポイントがあるか探して随時アップデートしていくつもりです。

この記事は英語版のWe're updating the look of categories to improve your community's SEOを翻訳したものです。