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昨年公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を見て、皆さんもスター・ウォーズ世界への仲間入りを果たした新キャラクターに魅了されたのではないでしょうか。オスカー・アイザック演じるポー・ダメロンもそのひとり。彼はレジスタンスの凄腕パイロットで、ルーク・スカイウォーカーの捜索任務やスターキラー基地の攻撃作戦に参加します。抜群の魅力を持つポーについて、もっと詳しく知りたいと思う人も多いでしょう。

当たり前と言えば当たり前ですが、映画で描かれるのはわずか2時間のストーリーです。しかしスター・ウォーズのスピンオフ小説やコミックがポーの過去と人物像を事細かに教えてくれます。これまでにもコミック『砕かれた帝国』や小説『フォースの覚醒前夜』で彼の過去が語られ、4月には新作コミック・シリーズ『Poe Dameron』(未邦訳)が始まり、今も連載中です。

スピンオフ作品と世界最大のスター・ウォーズ ファンサイト「Wookieepedia」を読み込み、映画を見るだけでは分からないポーの物語に触れてみましょう! 例えば、あなたは次に挙げるようなことを知っていましたか?


ポー・ダメロンの両親は反乱軍の一員だった

Shara starwars

ポーの母、シャラ・ベイの反乱軍時代の活躍は『スター・ウォーズ:砕かれた帝国』で描かれている。

ポーが幼い頃、反乱同盟軍帝国軍銀河大戦と呼ばれる戦いを繰り広げていました。帝国の圧政をその目で見たポーの両親は、息子のためによりよい未来を築くべく反乱軍に加わったのです。彼の母、シャラ・ベイグリーン中隊Aウイング・パイロットとして“エンドアの戦い”に参加しました。彼の父であるケス・ダメロンハン・ソロ率いる特殊部隊の兵士として戦場へ赴きます。エンドア以降も数か月にわたって戦い続けた後、2人は反乱軍からの除隊を決意しました。

ポーの両親はハン・ソロ、プリンセス・レイアランド・カルリジアン、そして最後の任務ではルーク・スカイウォーカーのそばで戦った反乱軍の重要人物だったのです。


ポー・ダメロンはヤヴィン4で育った

Yavin 4 Temple

ポーの故郷には、ヤヴィンの戦いで使われた旧反乱軍基地があった。

スター・ウォーズのファンならば『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で反乱軍秘密基地が置かれていた星、ヤヴィン4を覚えているでしょう。劇中、プリンセス・レイアがこの星にデス・スター設計図を持ち込んだため“ヤヴィンの戦い”が始まり、ルークが間一髪のところで反乱軍基地を巨大宇宙ステーションから救いました。…そして『新たなる希望』から4年が経ち、シャラとケス・ダメロン夫妻が幼いポーを連れて引っ越した先がこのヤヴィン4なのです。

ヤヴィン4で育ったポーは、星の自衛部隊用に払い下げられたAウイングを使って母親から操縦技術を学びます。シャラはヤヴィン4のジャングルや宇宙を飛び回り、飛行のコツを学ばせるため息子に操縦桿を握らせました。ポーがパイロットを志したのも、母親とともに空を飛んでいる時でした。しかしシャラはパイロットに成長した息子の姿を見ることなく、彼がまだ少年の頃に他界してしまいます。

ファン・トリビア:ヤヴィン4がポーの故郷に選ばれたのは、『新たなる希望』のロケ地であるグアテマラがオスカー・アイザックの出身地だったから。


ポー・ダメロンは新共和国からの離反者だった

Jakku-crash

母親の足跡をたどってパイロットになったポーは、両親や反乱同盟軍が苦心して築き上げた新共和国のメンバーになります。ポーは軍人になって初めて、母が戦争中に残した数々の偉業を知りました。彼女は息子の前で戦争の経験をほとんど口にしなかったのです。彼女が唯一教えてくれたのは、銀河をより良い場所にするため、英雄たちと肩を並べて戦ったということだけでした。シャラ・ベイの過去を学んだポーは、自分の母親もまた英雄の1人だったことを知ります。彼女は勇敢な戦いぶりで多くの栄誉を勝ち取り、無数の命を救った英雄として称えられていたのです。

軍隊で活動を続けるうちに、ポーは新共和国への不満を募らせます。彼は新共和国が掲げる理想を信じていましたが、ファースト・オーダーの脅威を見て見ぬふりする指導者たちに嫌気がさしたのです。共和国情報部は小規模な襲撃を繰り返すファースト・オーダーを過小評価し、取るに足らない烏合の衆と片づけていました。しかしポーは、彼らの襲撃は終戦時に共和国と帝国のあいだに交わされた平和条約を破る重大な違反行為だと考えました。新共和国が静観を決め込む中、ポーはレジスタンスを率いるレイア・オーガナ将軍と出会います。ファースト・オーダーから銀河の平和を守るため、ポーは部下の隊員を引き連れて新共和国からレジスタンスへ離反したのでした。


ロア・サン・テッカの捜索

Tekka-and-Poe

レジスタンスに加わって間もない頃、ポーの中隊はファースト・オーダーを陰で支援するエルード・ロー=キンター議員の秘密を探るべく、宇宙船<ヘヴリオン・グレース>に乗り込みます。レジスタンスはこの船の記録を調査し、ファースト・オーダーが銀河探検家ロア・サン・テッカを捜索していることを突き止めます。この人物こそ『フォースの覚醒』の冒頭でポーと対面していた老人です。サン・テッカが持つ地図はジェダイの最後の生き残りルーク・スカイウォーカーの居場所を示す唯一の手掛かりでした。ダークサイドと戦うにはルークの助けが必要だと信じていたレイアは、ポーにファースト・オーダーよりも先にサン・テッカを見つけ出すよう命じます。

ポーがロア・サン・テッカに辿り着くまでの物語は、『フォースの覚醒』の直前を描く新作コミック・シリーズ『Star Wars: Poe Dameron』で今まさに進行中です。既刊コミックの内容を少し説明すると、ポーはXウイング中隊を率いて伝説の銀河探検家が最後に目撃された場所へ向かいます。反乱軍でシャラ・ベイの戦友だったエルゥロもポーの仲間の1人です。ファースト・オーダーはレジスタンスによるサン・テッカ捜索を阻止すべく、エージェントを派遣してポーを追い回します……この冒険の続きはこれから発売される続編で描かれ、『フォースの覚醒』の冒頭シーンまでの空白を埋めてくれるでしょう。


ジャクーからの脱出方法

Poe Dameron Xwing

ポーは『フォースの覚醒』の冒頭でカイロ・レンによって捕らえられ、ロア・サン・テッカから受け取ったルーク・スカイウォーカーの地図の在りかを問われます。しかしポーはストームトルーパーFN-2187(ポーは彼に“フィン”というニックネームをつけます)の助けを借りてスター・デストロイヤーから逃げ出し、惑星ジャクーに墜落しました。砂漠で目を覚ましたフィンはTIEファイターの墜落現場に駆け付けますが、そこにポーの姿はありませんでした。そして次にポーが登場するのは、惑星タコダナマズ・カナタの城で繰り広げられた戦闘シーンです。

ここでひとつ疑問が生まれます…ポーはどうやってジャクーから脱出したのでしょう?

その答えは映画の小説版で分かります。撃ち落とされたTIEファイターから緊急射出されたフィンと違い、ポーは墜落時も機内にいました。戦闘機の残骸から出たポーは、フィンとはぐれ、レジスタンス基地へ戻るために必要な船を1人で探すことになったのです。砂漠を歩いていた時、彼はブラリーナ族のナカ・イートと出会い、優れた操縦技術を見せつけて彼の信用を得ます。ポーはブラリーナのおかげでブローバック・タウンと呼ばれる街に辿り着き、そこからレジスタンスの本部へ帰還したのです。

…これがファンにとって大切な情報かと聞かれれば、もちろんその通りです。ただ、このシーンが映画の中で重要かといえば、そうでもありません。この部分が映画本編からカットされた理由は明らかです。ポーがタコダナで再登場し、輝かしい勝利を飾ったときの衝撃を考えれば、彼がどうやってジャクーから脱出したかなんて小さな問題ですよね!

ファン・トリビア:もともとポーは映画の冒頭場面で死ぬことになっており、オスカー・アイザックはすぐ退場する役に乗り気ではなかった。しかし、それを知ったJ・J・エイブラムス(監督兼脚本)やローレンス・カスダン(共同脚本家)がポーを台本上に復活させた。結果的にポーは『フォースの覚醒』全編を通して活躍し、続編『スター・ウォーズ エピソード8』や、ひょっとしたらさらにその先の作品にも登場する可能性が生まれたのだ。

『フォースの覚醒』、小説、コミックの中であなたが一番気に入っているポー・ダメロンの登場シーンはどれですか? twitterでぜひあなたの意見をお聞かせください!


この記事は英語版コミュニティ・チームのBrandonによってFandomに投稿されたブログを翻訳したものです。