皆さん、こんにちは。今回も注目のコミュニティをご紹介させていただきます。
今回、ご紹介させていただくのは『ゲーム・オブ・スローンズ』のWikiaです。
現在、シーズン6が放映中で大盛り上がりな作品です。
『ゲーム・オブ・スローンズ』はアメリカで制作された海外ドラマ。昨今は映画と同等かそれ以上の予算が組まれると言われている。アメリカのドラマシリーズの大ヒット作です。
作品について
ではどのような作品なのか見ていきましょう。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は架空の世界で繰り広げられるファンタジーな物語で、ジャンルもファンタジーものとして紹介されることが多いのですが、『ロード・オブ・ザ・リング』のような人間以外の他種族が暮らす剣と魔法の世界ではありません。
つまるところ、物語は冒険活劇ではありません。ではどのような話か、『ゲーム・オブ・スローンズ』で描かれるのは権力闘争。剣と剣のぶつかり合いではなく、権力を奪い合うため、陰謀や策略が渦巻く物語です。
だから、主な物語の舞台は未踏の荒野ではなく。そこで未知との生物との交流をするなどということもありません(壁の向こう側はそのような話ですが)。舞台のほとんどが王宮、またその中での人間関係です。
参考動画
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ 第一~二章 早わかりダイジェスト』
では、何故、そんな権力争いが生じるのかと言えば『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界は絶対王制によって統治されているからです。絶対王政とは権力を持った王様が居て、それにしたがう貴族の諸侯たちによって形成されます。
では、その王様がどうやって選ばれるかというと、戦争や権力闘争で勝利した諸侯の中から王様になるものが選ばれ、そして、その家の子孫に王位が受け継がれていくわけですが、貴族社会の人たちですから、そんな諸侯たちの中には表向きは王位に忠誠を誓っていても、あわよくば王位を奪うことが出来ないかと考える者が少なくありません。
もうこの設定を聞いただけで血みどろの闘争が想像されてしまいます。この世界、王様は自分の息子を王位にそえますが、そう簡単にはいきません。物語が始まる以前は300年もの間、ターガリエン家という名家が王権を握っていましたが、狂王と呼ばれた暴君の登場で王国は崩壊。クーデターが起きて王権はバラシオン家のものになります。ですが、シーズン1でその王、ロバート・バラシオンは……。
そんな、『ゲーム・オブ・スローンズ』ですので過激な暴力の描写や性の描写がたくさんあります。
過激な処刑のシーン、娼館のシーンなどには眉をひそめたくなることもありますが、何故、そのようなことが描かれているのでしょうか。
それは、それら描写を現代の私たちの価値観にぶつけるためでしょう。
歴史ではこのような王制が市民革命によって倒され、現在まで続く民主主義を基盤とした近代社会が形成されます。当たり前ですが、民主主義なので、主権は国民にあり、王様はいません(現在、日本の天皇陛下も象徴で権力者ではありません)。
そのため民主主義では法律がつくられます。国の決まりをつくり、絶対権力者が行っていた善悪の判断は法律によって裁かれるようになります。
つまり、王政では王様のさじ加減で簡単に人が殺せてしまうのです。民主主義では国民ひとりひとりが主権を持っていますから、個人が個人の命を奪う行為は絶対に許されません。
でも、王様はすべての権力を握っているのですから簡単に人が殺せますし、自分以外の人間は身分が低い従者なのですから、それを乱暴に扱うことにためらいがありません。
作品ではそういう権力によって、罪のある人、ない人が次々に処刑されていきます。
個人的に一番見ていて辛かったのは、シーズン1の中盤でサンサが世話をしていたダイアウルフのレディがただ報復のためという理由で殺されてしまうシーンでしょうか。
権力者の前にそれ以外の命は、無価値な路傍の石ころとなんら変わりはありません。
支配者は従属する者を道具のように使い、手段としての生贄に捧げることをいとわないのです。また、多くは触れませんが男性社会における女性の扱い方などが過激な性表現として現れていたりもします。(例、カール・ドロゴに嫁ぐデナーリスなど)
『ゲーム・オブ・スローンズ』を見て、私たちは、かつて私たちの祖先たちが乗り越えてきた厳しい社会を目の当たりにします。世の中はいつの時代も悲しいことがありますが、あの人間の残酷さを(おそらくそれが本来の残酷さです)克服してきた人間の歴史に感動を覚えますし、それを大事にしなければならないと思わせてくれる。そんな、作品の魅力が『ゲーム・オブ・スローンズ』にはあります。
コミュニティについて
さて、そんな『ゲーム・オブ・スローンズ』のWikiaにはコンテンツが盛りだくさんです。
キャラクターの情報、エピソードの情報に加え諸名家の情報やその他用語の情報などが多種多様につまっていて、さらにはユーザーの皆さんが作品について語ったユーザーブログやキャラクターの人気投票なども行っています。
特に、この4月末から始まったキャラクタートーナメントは盛り上がっていて現在準決勝が行われています。要チェック!です。
もちろん、Wikiaですのでどなたでも編集に加わることが出来ます。
今はシーズンが始まったばかりということもあり、ユーザーさんたちが集まっている時なのでゲーム・オブ・スローンズファンの方は参加してみて下さい。
というわけで、今回ご紹介したのは『ゲーム・オブ・スローンズ』のWikiaでした。
これからもWikiaをどうぞよろしくお願いします!