―ご挨拶―
こんにちは。しゅうでぃです。鉄拳プレイヤーの皆様はいつもお世話になっております。他ゲームプレイヤーの皆様ははじめまして。
自分は今年、かねてからの夢であった、格闘ゲームの世界的規模の祭典「EVO2016」に参加することができました。
悩みに悩んだ参戦ではあったのですが、結論から申し上げまして、「心底行ってよかった」と心から思っております。 そこで、この想いが絶えないうちに、ここに「EVO2016レポート」を記述したいと思います。
乱文乱筆で走り書きしていくこととなり、お見苦しい箇所もあるかと思いますが、「行きたいけど手続き等が分からない」「そもそもどんな大会かわからない」「こんなお国柄なんだ!」など、皆さんに思っていただければ幸いに思います。
―前日編―
◆7/14(木)PM15時頃@成田空港
〆切ギリギリ前の急な参戦にも拘わらず、なんと自分が残り一席で取った飛行機が、同じ日本の鉄拳プレイヤーの皆様と同便であるという奇跡。
VF鉄拳部の「しわ」さん、「ニステル」さん、秋葉原での鉄拳放送でお馴染みの「黒黒」さん、「ぱんちらっしゅ」くん率いる、セルフプロデュースチーム「MATURE4」と合流しました。
ニステルさんと黒黒さんは予め予約していたWiFiルータ* をレンタル。ネット保険** の加入、荷物検査***を済ませ、搭乗口へと移動しました。
(* WiFiルータ、僕個人は「空港で飛んでるWiFIがあるだろう」という判断からレンタルしなかったのですが、なんだかんだ移動中にあると便利です。)
(** 空港に備え付けの保険会社は値段設定が高め、過去の渡米で特に必要としなかった、という点から、最初は敬遠しようかと思っていたのですが、ネット保険が意外にもリーズナブルだったため、加入。結局幸いにも必要に迫られる状況はありませんでしたが、備えにはお勧めです)
(*** 荷物検査に先立ち、液体規定により、整髪料のジェルを早速没収される始末。慣れない事するもんじゃありませんねw)
搭乗口では、ユウ・ノビ・タケ。率いる無心鉄拳チーム、社内一丸となって鉄拳に取り組んでいる山佐の社員の皆様、他の格闘ゲーム勢や、配信サイトで有名な方々の姿などが見受けられました。 出発を祈願して、MATURE4の面々とビール奢りじゃんけんをし、堂々の勝利!本番の二択もこれで万全と思いながら、日本を後にします。
◆7/14(木)PM0時頃@ロサンゼルス国際空港
時差の関係、並びに、機内備え付けの映画(下町ロケット)が面白かったこともあり、眠い目をこすりながら、ロサンゼルス国際空港に到着。
日本国外という不慣れな土地、EVO0回戦という名にふさわしいことが起こりました。
まず、同行するぱんちらっしゅくんが、「税関申告書」の存在に気付かずに、税関の手前で並んでいた点。幸い近くにいた従業員の方に頼んで持ってきてもらい、大事には至りませんでした。入国審査の際には、パスポート、esta(渡航日以前に手続き)、そして、機内で配られる税関申告書が必要なので、忘れずにご準備ください。
次に、ロサンゼルス国際空港の大きさ。国際線と国内線のターミナルは異なり、案内板も特にありません。 回りにいるスタッフに航空会社を告げ、ターミナルの場所を教えてもらい、無事に出発ロビーに到着。こればっかりは英語を多少かじっておいたほうがよい場面かもしれません。不安な方は予め下調べしておきましょう。
最後に荷物検査。ニステルさんがポケットに入れっぱなしだったモバイルバッテリーを没収される。荷物検査の際には注意しましょう。
…と、入国の際には様々な障壁がありますので、「乗り継ぎの時間は【十分に】余裕をもって」航空券を購入しましょう。これ本当に大事。 いろんな山を越えながら、ラスベガス、マッカラン国際空港へと向かう飛行機に乗車。
◆7/14(木)PM5時頃@マッカラン国際空港
マッカラン国際空港の上空から見る景色は砂漠一色!日本で灼熱の土地だと聞いてた通りで、期待に胸を膨らませます。
飛行機から降り立つと、そこには既にスロットマシーンの数々。ここ…空港でしょ?(笑
日本勢とは宿泊先が異なっていたため、ここで一時お別れ。単身会場のホテルである、WESTGATEへと向かいます。
下調べしていたバスに乗るため、空港ロビーから一つ下に降りて、バス停に到着。
券売機で切符を購入しようとすると、横にいたおじさんに「こっちの切符を$5で買わないか?普通に買うより$1安いよ」などと声をかけられました。
「き…きたー!略奪の町ラスベガス!」と懐疑心満々だったのですが、切符は3日乗車券の余りで、使用期限も過ぎておらず、普通に購入してみました。普通に使えました。なんなら行き先と乗るバスも教えてくれました。おじさんごめん。ほんとごめん。そして、$1ありがとう。
そんなこんなでバスに乗車。一期一会ながらも楽しそうにしゃべる男女の乗客。
ラスベガスに来たなという感じで見ていたのですが、なかなかバスが発車しません。
外に目をやると、どうやら別のバスを待っていた人の荷物がひったくられた模様。
うわー普通に危ないな。肌身離さず荷物もっててよかった…なんて他人行儀で見てたのですが、外の警察の方がバスの中に乗車してくるではありませんか。
…僕の目の前で楽しそうに、一期一会でしゃべっていた男性がひったくり犯だったようです。目の前でお縄にされるシーンを見ることが出来て、シルク・ドゥ・ソレイユもびっくりでした。
そんな馬鹿なと思った矢先、後ろのお兄さんが「マダム、乗るバスが多分違うよ」なんて、一期一会でしゃべっていた女性に連絡。どうやら本当に違っていたようで、「ごめんあそばせ」と颯爽と降りる女性。
そして誰もいなくなった。「これが自由の国、ラスベガス・クオリティ!」とこころで叫びながら、出発したバスで会場まで向かいましたとさ。
早速の珍道中スタート。非常にこれからが楽しみでしたw
◆7/14(木)PM6時半ころ@WESTGATE + LAS VEGAS CONVENTION CENTER
バスに揺られ、駅で降りると、WESTGATEのモニュメントがお出迎えしてくれました。圧倒的存在感に、俺は夢の舞台に到達したんだ、という思いが一層こみ上げてきました。
部屋に一度寄って荷物を置こう、という思いにすらならず、自然と会場の受付に直行。参加者それぞれが自分の好きなゲームのTシャツやキャップなどで着飾っており、ゲームという自分の好きなことを前面に押し出してる文化に、感銘を受けながら受付に向かいました。
受付はEVO2016の規模を如実に表すほどの長蛇の列。自身も小一時間ほど並びました。
途中「君は何のプレイヤーだい?鉄拳か!いいね!僕はSFVとGGXrdさ。共に頑張ろう!」なんていう交流もしながら、念願の参加バッチをゲット!
明日どうやって対戦しようかな、なんて思いながら、ホテルの一室へと向かいます。
実は、この会場近くのWESTGATEというホテル、EVOの参加と一緒に予約できることもあり、春先には埋まってしまう代物。
急遽参戦にも拘わらず、このホテルにどうして宿泊できたのか、というと、同じく日本人選手登録している「茶茶」が先に部屋を取り、出発直前にルームメイトを募集するという神興行をしてくれたからです。茶茶ほんまにありがとうな…
その一室はハッキリ言って一流ホテルのそれでした。広いベッド、豪華なシャワー、洗面台…!これでルームシェアしてると、3泊4日で$80。破格…!!
時差で眠い目をこすりながら、WESTGATE内を物色。そこに広がるは、数多くのスロット台、ディーラー率いるブラックジャックの数々、そして近くにはバーも併設!バニーガールのお姉ちゃん!!
ラスベガス間丸出しの中、隣接されたファストフード店でサンドイッチを購入。$10でハーフサイズ、$14でロングサイズという謎の値段設定だったので、ロングサイズを購入。もちろん食べきれず夜食になりましたw
その後、茶茶の現地の友達とバーで少し立ち話をしましたが、時差の影響で先に就寝と相成りました。
…と、前日だけでかなりの分量になってしまいましたw
次回から大会編です。なんとか現地の楽しさを伝えられればと思います。お付き合いいただき、ありがとうございます。