サービス指向アーキテクチャのご紹介:ソフトウェア開発への新しいアプローチ
Fandomで広がる世界は無限大です。記事を編集したり、他のユーザーとライブチャットを楽しんだり、バッジを集めたり、コンテンツの整理に身を投じたり、あるいは大好きなトピックについてただ何時間も読みふけることもできます。 しかもそれを、デザインも内容も異なる36万ものコミュニティにわたってできるのですから、どれだけバラエティ豊かなのかは想像できると思います。
バラエティ豊かなコミュニティは、Fandomの大きな魅力のひとつでもあります。 その一方で、コミュニティの数が増えれば増えるほど、エンジニアやプロダクトマネージャーにとってコード化が複雑になるということも事実です。 そしてFandomでは、持てる技術の総力を上げ、年月をかけて巨大なコードベースを構築してきました。
数年前、Fandomでも熟練のエンジニアが数名集まり、このコードベースを分解して解析したいと申し出ました。 Fandomを支えているコーディングやその他の機能をもっと効率的に管理できる方法を模索したい、と彼らは言ったのです。 それができれば、今後のソフトウェア開発もさらに速く、円滑に行うことができることもわかっていました。 そしてこれまでベールに包まれたこのプロジェクトですが、ついにこれまでの大きな成果を発表できることになったのです!
今回発表するソリューションは、その名もサービス指向アーキテクチャ(通称SOA)。長年のWiki編集者(編集し始めて10周年になります!)、およびコンピュータープログラマーとして、この度はFandomのソフトウェア開発チームの舞台裏で行われているプロジェクトの概要を説明できる運びとなり、大変うれしく思います!
Fandomが取り組んできた技術的な変更点を理解しやすくするために、いくつか大き…
Fandomの価値: コラボレーション
- 今回は、Fandom powered by Wikiaプロダクト&イノベーション最高責任者のテッド・ギル(2014年入社)と、エンジニアリング担当上級副社長のアンドルジェ・スエドルジンスキ(2010年入社)からの投稿です。
10年以上前にFandom(当時のWikia)が設立されたとき、Fandomの唯一の目的は「同じ関心を持つ人どうしを結び付ける」ことでした。ですから、Fandomの価値観を築くうえで、コラボレーションという言葉を抜きに弊社のことを語ることはできないのは明らかでした。
以前こちらでご紹介しましたが、Wikiはコラボレーションの上に成り立っており、これがサイト自体の性質を作り上げています。Wikiが広く普及したのは、1人の知識よりも大勢の知識の方がはるかに勝るためです。Wikipediaで始まったWikiは、今日、Fandomの何千ものwikiに発展しました。こうしてFandomは、世界最大のエンターテイメント・ファンサイトに成長することができたのです。
それでは、Fandomスタッフの普段のコラボレーションの様子とはどういったものなのでしょう。これについては、人事担当副社長のアン・ワトソンがFandomの価値観についての投稿で取り上げました。アンはこの中で、Fandomの会社としてのあり方がコミュニティのあり方に驚くほど反映されていると述べています。考え方もバックグラウンドも様々に異なるスタッフたちは、問題解決や意思決定へのアプローチとしてその多様性を利用しているのです。このブログ記事を書く作業もwikiページの編集と似ていて、1人だけで作成するのではなく、常に別の誰かが確認し、編集することで、可能な限り品質の高いものをお届けできるようにしています。
スタッフどう…
オンライン上の嫌がらせに関して
Wikiとは、共通の話題を扱うメンバーが集ったコミュニティのことを指します。 コミュニティが大きくなるにつれ、メンバー同士での意見の不一致や対立は人間の性質上、どうしても避けられるものではありません。 ただし最初は単なる意見の不一致だったのが、どこを境目にしてハラスメントやネットいじめに発展するのでしょうか。
ハラスメントやネットいじめは単なる意地悪なコメントや白熱した言い争いよりもさらに深刻な問題です。 どちらも度重なる悪質な攻撃が一定期間以上続く場合を指します。 SNS等で悪意のある内容や脅迫めいたメッセージの投稿、あるいは個人情報や写真の掲載が例に挙げられますが、 これら悪質な行為により相手に甚大な被害や、さらには生死に関わる影響を及ぼす可能性もあるのです。
Wikiaにおけるハラスメントやネットいじめには以下の例が考えられます:
- 悪意のあるコメント、チャットメッセージ、ウォールメッセージなどを継続的に投稿する行為。
- Fandomコミュニティ内でユーザーからブロックされた後、そのユーザーを他のコミュニティまで追ってやりとりを続ける行為。 (コミュニティ・セントラルでメッセージ1つまでならOK) * 誰かの個人情報を許可なく公開する行為(電話番号、実名、学校名等)。
- 他のユーザーを故意に苛立たせる、脅かす、あるいは感情を逆なでする内容を継続的に投稿するような行為。
- ヘイトスピーチの使用(人種や性別への攻撃など)。
- 性的な誘いかけや不適切なコメントなど。
ハラスメント行為を受けた場合、それを止めるために最も重要な手段は反応を一切示さないことです。 反論するのではなく、相手の存在を否定するかのように無視すること! いじめを働く相手はあなたの反応を見たがっているため、無視することによ…
Fandomの価値: バランス
- アン・ワトソンはFandom powered by Wikia人事部担当バイスプレジデントです。ワトソンは2012年に入社。Fandom企業価値シリーズの序章もワトソンが投稿しています。
まずはじめに、私は自分の仕事が本当に大好きなんです。それも、「単に好き」「生活のためにやっている」「ほぼほぼ楽しんでいる」などのレベルではく、100%心から愛していると自信を持って言えます。読んでいる方はきっとこう思っているでしょうね。「そんなはずはない、だって人事部って社員に煙たがられたり、人事評価の記録や保管をするだけの存在でしょ?」と。イギリスの大ヒットTVコメディ「ジ・オフィス」 をご覧になったことのある方はご存知かもしれません。トビーという人事部長がドラマに登場するのですが、彼は社員にとって典型的な憎めない存在、同情すべき存在、あるいは恐れられるキャラクターとして描かれています。ですが、同じ人事でも私の場合かなり性格が違います。なぜなら、Fandom自体が他社とは明らかに異なる企業文化を持ち、その価値観のひとつにバランスがあるからです。
私自身、もっとも好きな価値がバランスです
もし一番好きな企業価値を選べと言われたら(それも自分の子供から一番のお気に入りを決めろと言っているようなもので、いたとしても他の子たちの手前、本当は絶対に言わないのですが)、正直、私は断然「バランス」を選択します。話はWikiaに入社した頃に遡るのですが、私はオフィスの扉をはじめて通ったその瞬間から、ここが単なるウェブサイト系の会社ではないことを明らかに感じました。これに関しては、昨年入社したタレント担当バイスプレジデントのジョン=ポール・エールズ=バーニコートも同じ印象を受けたそうです。つまり、ここは1つの巨…
Fandom powered by Wikiaの価値
- 本投稿の著者は、Fandom powered by Wikia人事部バイスプレジデントのアン・ワトソンです。ワトソンは2012年に入社しました。
4年半前にWikiaという名の会社の門戸をたたいた当初、私は時を同じくして入社した同期たちと同様の理由でここを選びました。破竹の勢いを見せるこの活気づいた巨大コミュニティが、こんなにも小さな会社に支えられていることに当時、誰もが驚愕の気持ちと憧れを持っていたのです。人事部初の社員として配属された私は、自分の役割が会社のインフラを構築し、零細企業がふさわしい規模に成長するために人事部がしなければならない業務を果たしていくということに、もちろん何の疑いの余地もありませんでした。
そんな中でも特に私がワクワクしたのは、この会社の社風でもあるコミュニティを中心とする文化、およびその未来を育んでいくという自分のもうひとつの役割でした。ここは全員がお互いのことを思いやるような職場です。私たちの仲の良さは、たとえ別々にお昼を買いに行ったとしても、オフィスに戻ってみんなで食べることを自ら選ぶほど。私が得意とするスター・トレックジョークを理解してくれる社員がいると知ったときは、本当に感動しました!何よりも最高なのは、この会社は何から何まで、それこそ社員から私たちが座るイスまでもが少しずつ変わっていたり、ミスマッチかもしれないけど、オフィスの扉を開いてここに来さえすれば、本当の自分で居られる環境なのです。それこそが、Fandomの素晴らしさのすべてと言っても過言ではありません。Fandom Dayのこちらの写真を見ればそれは一目瞭然でしょう。ちなみに、真ん中の恐竜が私です!
私たちの文化やお互いとの関わり方、あるいは日々の行動ひとつひとつを取っても、すべて…