コミュニティセントラル

ウィキアには、テンプレート (Template) と呼ばれるものがあります。その名の通り、「鋳型」にあたるものです。「テンプレート」は、ウィキアのページ編集効率を大幅に向上させ、労力を大幅に減らすことができる、是非とも利用したい非常に強力な機能です。

これは、ブログなどに使われている「デザインテンプレート」や「スキン」と呼ばれるものとは、ある程度共通点はありますが、全体的にみると大きく異なるものです。

テンプレートとは?[]

スキンやレイアウトテーマデザイナーのような、ウィキアコミュニティの全体的な見映えを変えるためのものではなく、ページ上で、何度も同じ内容を書くことがあります。何度も何度も単調な作業を繰り返すのにウンザリしてくるかもしれません。それを解消するのがテンプレートです。その例として、インフォボックスがあります。


このインフォボックスをテンプレートなしで書こうとすると、テーブルの複雑な構文を毎回毎回自分で書く必要があります。しかも、これがドラマの登場人物に関するインフォボックスの場合、例えば、年齢という項目を生誕日に置き換えたいとします。すでに同じようなインフォボックスのテーブルを100件の記事に対して適用してしまいました。

ここで「年齢」を「生誕日」に変えようとすると、

100件の記事をひとつひとつ自力で編集する必要があります

(Botである程度自動的に解消することはできますが、Botはやや上級者向けの手段なので、ここではBotを使わないと仮定して話を進めます)。

テンプレートの威力[]

これを

たった1回で解消できるのが「テンプレート」です


インフォボックステンプレートのページにアクセスして、そのテンプレートページで「年齢」という項目を「生誕日」に変えるだけです100回分の作業が完了します。 100件の記事をたった1回で一気に修正することができます。 生産性も編集効率も100倍です。そのテンプレートを使用しているページの数だけ生産性がページ数倍も上昇します。

この優れた機能はPukiWikiやPukiWikiをベースとしたWikiサービスにはまず見られない機能です。

この仕組は、トランスクルージョンと呼ばれるもので、昔から考えられてきたものでした。

しかも、テンプレートは応用を利かせると、ソフトウェアプログラムのように優れたものを作ることができます。

初めのうちは、初心者の方は、誰かが作ったテンプレートをそのまま利用するだけとするのが理想でしょう。


まずは簡単なテンプレートを使ってみる[]

初めのうちは、テンプレート:Colorのようなシンプルなテンプレートを使ってみるといいでしょう。 もし自分が利用しているウィキアコミュニティ上に Template:Color というページが存在しないときは、テンプレート:Colorのソースをそのウィキアコミュニティ上にコピーして利用することができます。

この{{Color}}というテンプレートは、名前の通り、文字の色を変えることができるテンプレートです。

たとえば、

このようにして'''{{Color|darkorange|文字の色をダークオレンジ}}'''に変える。

と入力すると、次のように文字色がダークオレンジ色になります。

このようにして文字の色をダークオレンジに変える。

簡単ですね。どこかのページを編集しようとすると、このように中括弧ふたつ{{と}}で囲まれた文字列が使われていることがあるかもしれません。まさに、それがテンプレートです。場合によっては、全部大文字で始まり、その後に「:」(コロン) 記号が付いている場合は、{{DEFAULTSORT:そおときい}}のように、マジックワードである場合もあります。テンプレート名のすぐ後ろに「:」が入っていなければ、それはマジックワードではなくテンプレートです。"Template:" や "テンプレート:" で始まる場合も、基本的にはマジックワードではなくテンプレートです。マジックワードは予約語であり、通常は自作できないので、使用されている用語には限りがあるので、何がマジックワードであるかそうでないかは大体わかります。詳しくはヘルプ:マジックワードをご覧ください。


最後に[]

テンプレートは、非常に強力な機能です。これを使うか使わないかで、ウィキアでの編集効率が何10倍も何100倍も変わってきます。テンプレートを使いこなせば単調な作業も減ります。テンプレートによって生産性だけでなく、再利用性と汎用性が大幅に向上します。

初めのうちは、テンプレートを自作するのではなく、使いながら慣れていくといいでしょう。徐々に、他人が作ったテンプレートをコピーして少し修正して自分のウィキアコミュニティ用にアレンジするという技を無意識に使っていけるようになってきます。

テンプレートについては、語ろうとすればきりがないほど無数にテクニックが存在します。今回は、既に誰かが作ったテンプレートを使う方法と、テンプレートの概要だけを説明しました。さらに詳しいことは、また次以降に語りたいと思います。