コミュニティセントラル

規則を強制されるということは、煩わしく感じられることもありますが、どんな組織であっても何らかの規則が必要不可欠です。Fandomも例外ではありません。Fandomでは一般的なポリシーとして、ページに記述できる内容、チャットでのマナー、管理者がユーザーをブロックする理由やその仕組みなどが定められています。通常ポリシーとは非常にシンプルな行動規範であって、Fandomの運営ができるだけスムーズに行われるようにすることを目的としたものです。それでは、適切なポリシーとはどのようなものなのでしょうか。

ポリシーに含まれるべきなのは、絶対に必要な項目のみです。 記事の書き方を定めたページのスタイルガイド、荒らし行為やスパム、釣り行為が禁止されていること、チャットでは互いに礼儀正しく接し、相手を尊重することなどを定めることをおすすめしています。ポリシーには様々なものがありますが、作成する際には以下の点にご注意ください。

ポリシーの目的を明確にする[]

ポリシーは、編集プロセスやコミュニティでの交流のしかたを導くための明確で簡潔なガイドラインとします。そのためにはポリシーは、実際に起こりうる問題に対しての実用的な解決手段である必要があります。中にはこのことを忘れがちになってしまうコミュニティもあります。 あるコミュニティが設立後、何年も無名のままになっている場合、必要以上な事柄に関するポリシーが原因になっているというケースがよく見られます。たとえば、「ユーザーページに作成できるユーザーボックスは20個まで」、「ユーザーページに掲載できる動画は1本まで」、「カテゴリを指定していない記事は削除する」などがその例です。

これらは、守らなかった場合に本当に大きな問題と言えるようなポリシーでしょうか。またその対応策は必要なものでしょうか。Fandomはそうとは考えません。これらのポリシーは深刻な問題の修正のため、というよりも、管理者の好みに基づいているだけのものと思われます。この先では、もう一つの重要な点についてご紹介します。

シンプルが一番[]

ポリシーを成功させるには、規則やガイドがその意味と価値を失うことなく、できるだけシンプルかつわかりやすくなるようにすることです。ポリシーの作成と管理を行う際は、「シンプルが一番」のコンセプトを念頭に置きましょう。

上記のように、不必要なポリシーにならないようにするには、「規則を盛り込みすぎない」ことです。企業などでは規則が多すぎる例がよく見られますが、規則や規制が長すぎ量が多すぎると、内容を容易に理解したり効果的に適用したりすることが不可能になってしまいます。これでは、「シンプルが一番」のコンセプトとはまったく矛盾してしまうので、Fandom・コミュニティの成功を妨げかねません。 こうしたポリシーの成功が妨げられる主な要因は、ユーザーにとって数多くのポリシーを理解するのが難しい、またはあまりにも数が多すぎるために結局無視するユーザーが増えてしまうことです。例えば、20項目もあるポリシーを全て読みたい思う人なんて、そういないでしょう。

ここで、よくある例をご紹介します。たくさんのポリシーを定めているコミュニティがあるとします。まずこの場合、ほとんどのメンバーがポリシーを読むことはありません。そのため、ページの作成方法や書式を定めたスタイルガイドといった、最も重要なポリシーまでが見逃されてしまいます。その結果、ガイドラインに従っていないページや編集がいくつも生まれることになります。これに対する管理者の対応は、さらにポリシーを増やすか、ユーザーをブロックしてしまうことです。この繰り返しでは、Fandomが成功するはずもありません。

ポリシーを作成する必要がある場合は、そのポリシーが本当に必要かどうかをよく検討するようにしましょう。ポリシーに含めようとしているコミュニティの編集やコミュニティの交流の現状について、そのことが本当に問題なのかどうか、もう一度よく確認しましょう。特に問題になっていなければ、規則を設ける必要はないでしょう。実際に問題になっている場合は、適用しようとしているポリシーが現実的な解決方法になるのか、よく考えてみましょう。そうでない場合は、不必要な部分を削ることも検討してください。 これに関連して、別の重要な点についてもご紹介します。

実現可能なポリシーを設ける[]

ユーザーが短期間でポリシーを学べるようにするには、一連の規則を含む20ものポリシーを設定するのは 現実的ではありません。これは、立ち上げたばかりの新しいコミュニティでは特に重要です。コミュニティを設立したばかりの場合は、たくさんのポリシーは必要ありません。特にまだコンテンツもユーザーもそろっていないうちに、一度にすべてをコントロールしようとするのは、コミュニティの将来にとってまったくためになりません。コミュニティが自然に成長するのを待ち、必要に応じてポリシーを設けていくようにしましょう。

もう一つ忘れてはならないのは、Fandomの性質です。Fandomは他のウェブサイトとは異なっています。Fandomはブログでも、ソーシャル・ネットワークでも、メッセージボードでもありません。さまざまな要素が一つにまとまった、とてもユニークな形式です。そのため、コミュニティのメンバーであるユーザーは、時間の経過とともに様々なことを学ぶことができます。誰もが同じペースで学習するわけではなく、そのペースもポリシーの数やその複雑さにより異なります。中には自分にできることを他のメンバーに期待する管理者もいますが、それは実際にはあまり意味のないことです。他の誰もが望みどおりの早さで学習するわけではありません。すべて人それぞれです。Fandomに混乱をきたさない限り、各ユーザーが自分のペースで学習できるようにしましょう。そうすれば、経験の浅い新メンバーもいずれは貢献度の高い編集者になってくれることでしょう。

まとめ[]

以上のことをまとめます。まず、ポリシーはシンプルにしましょう。また問題のないうちにポリシーは必要ありません。規則は必要なものだけを定めましょう。そして、学習の速度は人それぞれです。コミュニティの目的が損なわれない限り、できるだけメンバーが活動しやすい環境にしましょう。

ポリシーの作成についてさらにご不明な点があったり、助けが必要だと感じられる場合は、Fandomユーザーがサポートを提供しているコミュニティ・フォーラムをご利用ください。

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